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環境構築
以下に紹介する手順を順番に実行してください。
目次
Command Line Toolsをインストールしよう
まず、Homebrewというアプリケーションをインストールするのに必要なコマンドを使えるようにするため、Command Line Tools(コマンドラインツール)というものをインストールします。
1. Command Line Toolsのインストール
①以下のリンク先にアクセスしてください。
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リンク先で以下の画面が表示される場合
(1)ターミナルで以下の一文を打ち込んでください。
$ xcode-select --install
(2)「インストール」をクリックしてください。
(3)「同意する」をクリックしてください。
(4)Command Line Toolsのダウンロードが始まります。
(5)ダウンロードが終わったら『コマンドを順番に実行しよう』へ進んでください。
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②アクセスするとまずApple IDとそのパスワードを要求されるので、入力してください。
③登録が初めての場合はいくつかの質問項目があるので、それらに答えて先に進んでください。初めての場合は、以下のように同意を求められます。一番下のチェックボックスにチェックをいれて、「Submit」ボタンを押しましょう。
④そのようにすると、下のような画像のページに飛ぶので、Download Toolsをクリックしてください
⑤アクセス先のページのSee more downloadsをクリック
⑥以下のような画面になります。ページ左上から「Command Line Tools」を検索してください。
⑦すると、以下のようになります。Command Line Tools(OSX 10.X)となっているもののうち、自分のMacのOSのバージョンに合わせたものをインストールしましょう。
MacのOSのバージョンは、画面左上のりんごマークをクリック→「このMacについて」から調べることができます。
このMacについて
バージョンの確認
以下の対応表に従ってインストールを進めてください。
対応表
x部分はどんな数字でも同じです。
また、該当するCommand Line Toolsが複数ある場合は上(最新)の物を選択してください。
OS Xのバージョン | Command Line Tools |
---|---|
10.12.x | Command Line Tools (macOS 10.12)for Xcode x.x.x |
10.11.x | Command Line Tools (macOS 10.11)for Xcode x.x.x |
10.10.x | Command Line Tools (OS X 10.10)for Xcode x.x.x |
10.9.x | Command Line Tools (OS X 10.9)for Xcode x.x.x |
10.8.x | Command Line Tools (OS X Mountain Lion)for Xcode x.x.x |
10.7.x | Command Line Tools (OS X Lion)for Xcode x.x.x |
⑥ダウンロードしたCommand Line Toolsをインストールしてください。
以上です。
コマンドを順番に実行しよう
以降は、基本的にはコマンドをターミナルからホームディレクトリ上で実行していくだけです。
以下の手順を見ながら、2~20までの【実行するコマンド】で示されているコマンドを1つずつ実行していってください。
2. Homebrewのインストール
【実行するコマンド】
$ cd #ホームディレクトリに移動
$ pwd #ホームディレクトリにいるかどうか確認
$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" #コマンドを実行
※処理に時間がかかる可能性のあるコマンドです。
Homebrew(ホームブリュー)というアプリケーションをインストールするためのコマンドです。ターミナルを起動し、cd コマンドでホームディレクトリに移動してからコマンドを入力、実行してください。
すると、以下のようにパスワードを要求されます。
また Press RETURN to continue or any other key to abort と表示された行の後は、エンターキーを押してください。その後Passwordを入力する画面になります。何も入力がないとタイムアウトしてしまいパスワード入力の行まで進めません。
このパスワードは、ご自身のMacのパスワードです。
ターミナル上でパスワードを入力しても文字は表示されません。ですがちゃんと入力はされているので、打ち終わったらエンターキーを押してください。
その後、以下の画像の下部のように%表示がされ、再びコマンドを入力できるようになれば成功です。
Homebrewについて
Homebrewは、Mac OS上でのソフトウェア管理を行うソフトウェアのことです。これを使うことで、インターネット上から便利なアプリケーションを簡単にインストールしたり、そのバージョン管理をすることができます。
これからいくつかのアプリケーションをインストールするのですが、その管理のためにHomebrewをインストールします。
homebrewをインストールしている段階でAgreeing to the Xcode/iOS license requires admin privileges, please re-run as root via sudo.
というエラーが出た方はXcodeというアプリケーション のライセンスに同意する必要があるので、以下の手順を実行してみてください。
1、Finderのアプリケーションからxcodeを起動
2、agreeをクリック
そしてもう一度homebrewをインストールしてみてください。
3.Homebrewがインストールされているか確認
【実行するコマンド】
$ brew -v
Homebrewがインストールされているかを確認します。以下のように、Homebrewのバージョン情報が表示されれば無事にインストールされています。
$ brew -v
Homebrew 1.8.0
4.Homebrewのアップデート
【実行するコマンド】
$ brew update
Homebrewを最新バージョンにするためのコマンドです。バージョンが既に最新である場合もあります。
Macのバージョンが10.11.1以上の方は、ターミナルから以下のコマンドを実行してください。バージョンは、ウィンドウ左上のリンゴマークをクリックし、「この Mac について」を押すと調べることができます。
$ sudo chown -R `whoami`:admin /usr/local/bin
5.rbenv と ruby-buildのインストール
【実行するコマンド】
$ brew install rbenv ruby-build
Homebrewを使って、rbenv(アールベンブ), ruby-build(ルビー・ビルド)という2種類のアプリケーションをインストールするためのコマンドです。
実行すると、以下のようになります。
rbenvとruby-buildについて
rbenvとruby-buildは、Rubyのバージョンを管理する際に組み合わせて使います。
ruby-buildによってRubyの様々なバージョン(2.0.0など)をインストールすることができます。
rbenvを使用することでrubyのバージョンを切り替えることできます。
なぜバージョンを切り替える必要があるのかというと、開発環境によってはRubyの特定のバージョンでなければエラーが出てしまうことがあるためです。
6. rbenvのパスを通す
【実行するコマンド】
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
パスを通すことで、rbenvをどのディレクトリからも使用できるようにします。実行すると、すぐコマンド入力画面になります。必ずMac内蔵のターミナルを使用してください。
どうしてもITermや他の物を使用したい場合には、~/.bash_profileではなく、適切なprofile名にしてください。
パスを通すとは
本来アプリケーションを利用するためにはそのアプリケーションの実行ファイルが存在するディレクトリまで移動するか、実行ファイルの在処を絶対パスで指定する必要があります。
しかし、設定ファイルにコードを書き設定することで、どのディレクトリからもアプリケーションを呼び出せるようになります。
このことを「パスを通す」と言います。
7. .bash_profileの読み込み
【実行するコマンド】
$ source ~/.bash_profile
書き込んだ設定を読み込み、有効にします。
8. readlineのinstall
ターミナルのirb上で日本語入力を可能にする設定を行います。
$ brew install readline
9. readlineのパスを通す
パスを通すことでreadlineをどのディレクトリからでも使用できるようになります。
$ brew link readline --force
10.rbenvを利用してRubyをインストールする
$ RUBY_CONFIGURE_OPTS="--with-readline-dir=$(brew --prefix readline)"
$ rbenv install 2.5.1
※処理に10分程度かかる可能性のあるコマンドです。
これからの学習で、Rubyの2.5.1を使います。
なぜ新たにRubyをインストールするのか
Macに最初から入っているRubyは、先ほどインストールしたrbenvでのバージョン管理ができません。
そのため、ruby-buildとrbenvを組み合わせてバージョン管理のできるRubyをインストールする必要があります。
11.Rubyを起動する準備をする
【実行するコマンド】
$ rbenv rehash
rbenv rehash(リハッシュ)コマンドに関しては本章の最後の方で詳しく説明します。
rbenv rehashコマンドを実行した後すぐにコマンド入力画面に戻れば、正常に完了しています。
12. 利用するRubyのバージョンを決める
【実行するコマンド】
$ rbenv global 2.5.1
rbenv global コマンド
rbenv global コマンドは、デフォルトで使用されるRubyのバージョンを決めることができます。rbenv localコマンドを使うとフォルダごとにRubyのバージョンを変更することができます。localでの指定がある場合は、globalでの設定よりも優先されます。
13. Rubyのバージョン確認
【実行するコマンド】
$ ruby -v
Rubyのバージョンが、12. で設定した2.5.1であることが表示されればOKです。
14. MySQLのインストール
【実行するコマンド】
$ brew install mysql@5.6
※処理に時間がかかる可能性のあるコマンドです。
MySQL(マイエスキューエル)をインストールするコマンドです。
実行すると以下のようになります。
MySQL
MySQLとは、データを保存するデーターベースサーバーの一種です。Ruby on Railsで作るアプリケーションで使用するデータを保存するために利用します。
15. MySQLの自動起動設定
【実行するコマンド】
$ mkdir ~/Library/LaunchAgents
$ ln -sfv /usr/local/opt/mysql\@5.6/*.plist ~/Library/LaunchAgents
MySQLを自動で起動するためのコマンドです。
MySQLの自動起動
MySQLは、使用時に起動されてなくてはいけません。PCの電源を落とすとMySQLも終了し、再度手動で起動する必要があります。
これは面倒なので、PCを起動すると同時にMySQLも自動で起動する設定にしておきます。
【実行するコマンド】
$ launchctl load ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.mysql\@5.6.plist
16.mysqlコマンドを実行できるようにする
このままでは、mysqlを起動することができません。コマンドでmysqlを操作できるように、以下の操作を行います。
【実行するコマンド】
#mysqlのコマンドを実行できるようにする
$ echo 'export PATH="/usr/local/opt/mysql@5.6/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
#mysqlのコマンドが打てるか確認する
$ which mysql #以下のように表示されれば成功 /usr/local/opt/mysql@5.6/bin/mysql
17. bundlerのインストール
【実行するコマンド】
$ gem install bundler
bundler(バンドラー)をインストールするためのコマンドです。実行すると以下のようになります。
gem
gem(ジェム)とは、Rubyを便利に扱うためのアプリケーションの総称です。ターミナルからそれぞれのgemが持つコマンドを実行するという形で使用します。
bundler
bundlerとはgemのバージョン管理などをしてくれるgemです。
環境ごとに使用するgemを決めたり、gemのバージョンを指定したりできます。
18. Ruby on Railsのインストール
【実行するコマンド】
$ gem install rails --version='5.2.2.1'
※処理に時間がかかるコマンドです。
gem install railsコマンド
Ruby on Rails(以下、Rails)に付随する様々なgemをインストールするためのコマンドです。Railsも、実はRubyのgemの一つです。上記のようなgemコマンドでインストールすることができます。実行すると、railsとそれに付随する様々なgemがインストールされていきます。
ここではインストールするものが多いので、しばらく時間がかかります。
19. 最後にもう一度rehash
【実行するコマンド】
$ rbenv rehash
rehashは何をしているのか
gemは、各Rubyのバージョンごとに個別に保管されます。
rbenv rehashコマンドは、そのバージョンで利用しているgemのコマンドを使えるようにするために必要なコマンドです。
gemコマンドでgemをインストールしたときは、rbenv rehashコマンドを実行するのを忘れないようにしましょう。
20. Railsが入ったか確認
【実行するコマンド】
$ rails -v
railsのバージョンを確認するためのコマンドです。
もしもRailsが無事にインストールされていれば、ターミナルにバージョン情報が表示されるはずです。
Q&A
Rubyのインストールに何時間かかるの?
Rubyのインストール方法は5分程度できます Macの方はとても簡単設定できるのでプログラミン具に興味がある方はやっていみてください