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目次
ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキングとは 論理的思考力のことです。論理的に伝えることで、説得力を増加させる考え方です。論理的思考力は、問題解決、プレゼンテーション、文章作成など多くのスキルの前提となる基礎スキルです。論理的思考力が向上すれば、コミュニケーションスキル、ライティングスキル等の他のスキルも向上していきます。
自分がどのくらいロジカルか確認しよう
いきなりですがあなたが論理的かどうかを診断する簡単なチェックテストを行なってみましょう。
以下の質問に関して、あなたがあてはまると感じるものにチェックを入れてみてください。
- なぜ?と問われると、返答に困ることが多い。
- 思いついたことをそのまま話してしまう。
- 大事なことを最後に言う癖がある。
- 一方的に話してしまう傾向が強い。
- 人の話をじっくり聞くことができない。
- アイディアは良くても、それ以上の具体的な段階まで進まない。
- よく話が飛躍するよね。と人から言われたことがある。
- 話がわかりにくい。と人から言われたことがある。
- 新しい仕事を始める場合、どこから手をつけてよいかわからない。
- 感情的に反応することが多い。
10個中3個以上当てはまる人はまだまだロジカルシンキングと言えません。この時点ではロジカルでなくても大丈夫です。本カリキュラムを通してロジカルシンキングを向上させましょう。
ロジカルシンキングを向上させよう
4つの思考スタンス
ロジカルシンキングには4つの思考スタンスがあります。
- 仮説思考
- ゼロベース思考
- ポジティブ思考
- フレームワーク思考
仮説思考
仮説思考とは『ある時点で考えられる仮説(仮の結論)をもとに行動する』という考え方です。まず課題の原因の仮説を立てます。次にこの仮説を検証し、課題の解決を導いていきます。仮説が間違っていたら、新たな仮説を立てて検証していきます。
闇雲に行動するより仮説を立てて行動したほうが、資源や時間を効率的に使うことができます。仮説がないまま行動すると思いつくものすべてを実行に移そうとしたり、行動にモレが生じたりする可能性があります。
仮説思考において重要なことは、仮説の検証に時間をかけすぎないことです。なぜなら、本来の目的は仮説が100%正しいことを証明するのではなく、仮説の積み重ねによって得られる迅速な課題の解決策の発見だからです。
※仮説思考イメージ
ゼロベース思考
ゼロベース思考とは、『既成概念を取り払い、ゼロから最善の答えを見つけ出す』という考え方です。環境の変化の激しい現代では、一年前の当たり前が今日に通じないということが往々にしてあります。
前例の修正だけで解決する問題ならば良いのですが、 それすら通じないことが起こり得ます。そのため、過去の情報は一度白紙に戻してゼロベースで考えるということが重要になってきてます。
また、ゼロベース思考をすることにより、これまでより思考の枠が広がります。そのため、今までは考えつかな方解決法が見いだせる可能性があります。
ただし、ゼロベース思考を嫌がる人も多です。なぜなら一度システムが出来上がると、それによって恩恵をうける人が出てきます。そういった恩恵を受けている人がゼロベースでの思考に拒否反応を示してしまいます。また、もともとの考えを否定しなければならないため、エネルギーを多く使います。そのため、使い慣れてない方には最初大変に感じてしまう思考になります。
ポジティブ思考
ポジティブ思考とは『今よりも良い解決策が存在する』という考え方です。『次は良い結果になるさ』という楽観的な思考ではありません。
ビジネスでは、ベストな答えは存在しません。なぜなら、その時点のベストは、環境が変わればベストな答えも変わります。仮説思考と同じで、100%を目指すのではなく、限られた時間の中で、ベターな対応策を見つけることを目指します。
フレームワーク思考
闇雲に物事を考えると、重要なことが漏れていたり、重複して検討していたりという自体に陥ってしまいます。
そこで、フレームワーク、を使って考えることで、こうした漏れを無くすことができます。ただし、フレームワークを使う場合は、今考えている事象に対して適切なフレームワークなのだろうか、ということをチェックする必要があります。
なぜなぜ分析
なぜなぜ分析は、ある現象や問題の原因を出すための手法として知られています。就職活動においても『なんでそう思われるのですか?』『なぜ弊社を希望しているのですか?』などWHY系の質問が殆どを占めます。そこで「なぜ?」という問いを繰り返す練習をすることによって、「真の原因、考え方」を探ることができます。
なぜなぜ分析を実践しよう
例①:自宅で本を読む習慣がない。
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なぜ自宅で本を読む習慣がないのか?
帰ったらすぐ寝るから。
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なぜ帰ったらすぐ寝るのか?
毎日終電で帰るから。
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なぜ毎日終電で帰るのか?
タスクが多いから。
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なぜタスクが多いのか?
人が少ないから。
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なぜ人が少ないのか?
入社してくる人が少ないから。
→であれば、採用活動をしよう!!そうすれば本を読める時間も増える。
例②:携帯を探すのに時間がかかる。
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なぜ時間がかかるの?
どこに入れたかわからなくなるから。
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なぜどこにいれたかわからなくなるの?
いつも入れる場所が違うから。
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なぜいつも入れる場所が違うの?
特に決めてないから。
→であれば、入れる場所を決めよう!!そうすれば探す時間も減る。
基本的に5回なぜを繰り返すと良いと言われていますが、原因が見つかれば良いので3回〜5回原因が見つかるまで繰り返しましょう。馴れてないうちは日々の自分の行動に対してなぜなぜ分析を一日最低3回は紙に書いて行うようにしましょう。なぜなぜ分析に慣れてきたら自身の頭の中でなぜを繰り返す練習を心がけましょう。お題を設けますので、ぜひ実践してみてください。
【お題】
- なぜプログラミングは毎日勉強しなければならないのか?
- なぜエンジニアになりたいと思ったのか?
- なぜ○○(好きなサービスに置き換えましょう)というサービスが好きなのか?
- なぜ○○社(行きたい企業に置き換えましょう)を志望したのか?
- なぜプログラミングを学んでいるのか?
自己分析とは
自己分析とは、自分について詳しく知ることです。自己分析を行うことで、自分自身がどんな仕事がしたいか、どんな仕事が向いているか、どんな会社に行きたいかなどといった事柄を認識、理解することが出来ます。
自己分析をする目的
自己分析の目的は自分自身の強みや、弱みについて理解して、面接時に的確に自己アピールすることです。適切な自己紹介を行って、自己紹介や自己アピールの力をつけていきましょう。
営業と面接の共通点
なぜ的確な自己アピールのために自分自身の理解が必要なのでしょうか?ここは例を用いて説明したいと思います。例えば、あなたが営業で、とある商品を営業先に売りに行くとします。その際に自分が売ろうとしている商材についてよく知らなければどうなるでしょうか?商品の良さをアピールする事も突っ込んだ質問に答える事もできなくなってしまいます。そのため、営業であれば商品知識をしっかりとつけ、プレゼンテーション資料を準備し、お客様のもとへ提案に行く必要があります。
面接でも同じことが言えます。
面接では商品の代わりに自分を売り込む必要があります。自分の事がよく分かっていない状態では企業の人に自分の魅力を伝える事も出来ません。そのため自分自身の強みや、弱みについて理解する自己分析が必要です。
メモ書きを用いて自己分析をしよう
自己分析のやり方は多数あります。本カリキュラムでは普段行っており、効率的に自己分析ができるメモ書きを利用して、自己分析を行いましょう。メモ書きのやり方は、こちらのサイトなどを参考にしてください。
メモ書きで何をするのか
メモ書きを行って過去から現在までの自分を深掘りし、自己分析を行います。以下の メモ書き項目 の全てでメモ書きを行いましょう。また、メモ書き中は「それを踏まえて」を意識して、直前に書いたこととつなげながら深掘りしていきましょう。1項目1分で6分間で行いましょう。
メモ書き項目
- プロのエンジニアとは何か?何ができたらプロのエンジニアか?
- それを踏まえて、どのような企業に入りたいか?
- それを踏まえて、TECH::EXPERTで何を学ぼうと思っているのか?または何を学んだのか?
- それを踏まえて、TECH::EXPERTになぜ入ろうと思ったのか?
- それを踏まえて、なぜ前職を退職したのか?(大学生は大学では何を頑張ったのか?)
- それを踏まえて、なぜ前職に入社を決めたのか?(大学生は、なぜその大学に入ろうと思ったのか?)
自己紹介文をつくろう
自己分析の結果をもとに自己紹介を作成します。面接では最初に自己紹介を必ず行うので、しっかり準備しましょう。
先程メモ書きした内容を踏まえて、過去の話(なぜ前職に入社を決めたのか?)から未来の話(なぜ今志望している会社に入りたいのか?)へと一貫性のある文章で自己紹介文をつくりましょう。自己紹介分の長さは、一分程でプレゼンできる長さにしましょう。
作った自己紹介文を音読してみよう
自己分析の結果をもとに自己紹介を作成します。面接では最初に自己紹介を必ず行うので、しっかり準備しましょう。しっかりと論理の一貫性の通った物になっているかどうかを確認するためです。論理の一貫性が通っているかは、過去から未来への説明が矛盾していない事が重要です。
まとめ
自己分析とロジカルシンキングについて紹介しました。
日頃ロジカルに考えられていなかった方も多いのではないでしょうか。最初は大変疲れる作業になりますが、ロジカルに考えることで数値や精度が上がってきます。常にロジカルに考える習慣を心がけましょう。