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目次
フリーランス活動開始1週間以内にやること
フリーランス活動は営業力が非常に重要
「技術さえあればフリーランスになれる!」と思いがちですが、営業力も本当に重要です。というのも、市場の需要としてはそこまで高度な技術が求められないケースも多いからです。しかしながら、黙って待っていても案件が降ってくるわけではありません。それらの案件を拾いに行く努力をしなければ意味がありません。自分の技術を磨いただけで自己満足しないように気をつけましょう。
案件を獲得するためには以下の3つのマインドをバランス良く兼ね備えることが必要です。
- はじめましての場合でも自ら飛び込んでいく貪欲さ
- 最新の話題を追い続ける続ける知的好奇心
- 自身の技術を磨き続ける向上心
これらを意識しながらフリーランス活動を進めていきましょう!
1. 技術ブログを開設しよう
フリーランスのデザイナーにとって、技術力は自らの価値を決めるといっても過言ではありません。また、常に勉強しているということも、仕事を頼むか否かの判断基準になります。
そこで、ただ勉強するだけでなくアピールする必要が出てきます。
技術力をアピールするために手軽にできることは、ブログを書くことです。
個人ブログを開設しよう
学んだ内容をアウトプットし発信するための技術ブログを作りましょう。メディアは何でも良いのですが、おすすめはNOTEです。今回はいかに時間を短縮し「仕事を獲る」という目標を達成できるかが最優先です。NOTEならば、余計なことは考えずに最も早く簡単にブログを作成することができます。
早速、以下のURLにアクセスしましょう。
実際の執筆時のポイントについては、後に説明します。
2. Twitterアカウントを開設しよう
ブログを書いたら、今度はそれを読んでもらう必要があります。そのためにおすすめの方法は、Twitterです。Twitterを利用するのは、以下の理由からです。
(1)話題になりやすい
Twitterは多くの技術者やデザイン、プログラミングを学びたい人が利用しており、話題を作りやすい媒体です。毎日気軽に投稿できるので、コンスタントに投稿し続けることで注目されるようになります。
(2)人脈につながりやすい
Twitterでは、同じような属性の人がまとまって、日々コミュニケーションを取っています。
デザイナー、起業家など、仕事に繋がりそうな人脈を比較的短期に作ることが可能です。
(3)日々の情報収集ツールになる
デザイナーや技術ブログのアカウントなどをたくさんフォローしておくことで、良質な技術ブログを常にチェックできるようになります。
普段使いのアカウントではやらない
普段利用しているTwitterのアカウントがある方も居るかと思いますが、新たにデザイナーとしてのアカウントを作成するようにしましょう。
フォロー/フォロワーの対象が異なるので、タイムラインが見づらくなってしまいます。
Twitterで新規アカウントを作成しましょう
アカウントを作成する際は、以下の点に注意しましょう。
- アイコン画像は必ず入れる
- 必ずしも顔写真を入れる必要はありません。しかしながら、その人の顔が見えたほうがはじめましての人は安心するはずです
- いずれにしてもデフォルトの画像は避けましょう。
- ユーザー名はわかりやすいものにする
- 本名でなくてもニックネームでも良いです。しかしながら、あまりにも読みにくいもの(アルファベットの羅列や、難読漢字など)は避けましょう
- アカウント作成時に生成するユーザーIDをユーザー名にするのは論外です
- 自己紹介欄には自己紹介をきちんと入力する
- 今持っているスキル
- フリーランスとして仕事を探している旨
- GitHubや後々作成するポートフォリオサイトへのリンク
「自己紹介をするのは恥ずかしい」などと思うこともあるかもしれませんが、SNS開設の目的はセルフブランディングです。その目的を達成するためにどのようなアカウントがベストなのか考えましょう。
アカウントを作成できたら、技術的に勉強になるアカウントをフォローしていきましょう。例えば、以下のようにデザイナー志望の人におすすめのアカウントを紹介してくれている記事などを参考にするのがおすすめです。
3. メールアドレスを発行しよう
メールアドレスは、普段使いのものとは別に、業務用のアドレスを作成しておきましょう。Gmailなどのフリーメールでも構いません。
4. 名刺を作成しよう
名刺はフリーランスで働くにあたって非常に重要なツールです。なぜなら、営業における強力な武器になり得るからです。フリーランスで働き始めると、オフラインのイベントに参加して役に立てる人が居ないか探す、というのが仕事を得るための大きな手段になります。イベントの後に「あの人に連絡してみよう」と思っても、連絡先をたくさん聞くのは難しいものです。そんな時名刺交換を持ちかけておけば、後から連絡先を確認することができます。
名刺に載せる情報
名刺に載せるべき情報は人によってもまちまちですが、以下に紹介します。
- 名前
- 仕事上で利用する名前です。基本的に本名にしておくことが無難です。
- 住所
- 抵抗がある場合は、必要になったらメールでお伝えするなど別の方法を取りましょう。
- 業務用のメールアドレス
- 直前の「3. メールアドレスを発行しよう」で発行したメールアドレスを記載しましょう
- 電話番号(Fax番号)
- 可能であれば業務用に新しいものを取得しましょう。
- 難しければ、私用の電話番号を載せましょう。
- SNS情報
- Twitterのアカウントを載せると、フォローしてもらえる確率が増します。
- Githubアカウント
- Githubのアカウントは、デザイナーとしての実力を測るのに参考にされる場合があります。
- 手っ取り早く実力をわかってもらうために名刺に載せることをおすすめしますが、載せるからにはきちんと毎日コミットするなど、実績を作るようにしましょう。
名刺を作り、発注しましょう
おすすめは、以下のホームページから簡単な名刺を作成することです。「PCから簡単デザイン作成」というリンクから、すぐに名刺のデザインを開始することができます。
5. 職務経歴書を作成しよう
今後、案件等の面接の際に、職務経歴書の提出を求められることがあります。時間に余裕があるうちに作成しておきましょう。以下に雛形の案を掲載します。
自身のGoogle Driveにコピーして作成しましょう。
6. ポートフォリオサイトを作成しよう
フリーランス活動をする上で、ポートフォリオの存在は必要不可欠です。あなたが仮に案件を持っている側だったとして、「デザインをやっています」と口だけで営業してくるデザイナーと、「このようなものが作れます!」 と実際のモノを見せてくるデザイナーが居たとしたら、どちらと交渉をしようと思いますか?
ポートフォリオに完成度が低い作品を載せるとマイナスイメージを与えないか不安に思う方もいると思いますが、そもそもポートフォリオがないと交渉のテーブルに着くことすらできません。「ポートフォリオは良い作品ができてから公開しよう」と思いがちですが、今手元にある作品だけでもいいので、まずは公開をしましょう。
ポートフォリオサイトを作成する方法はいろいろありますが、ここでは非常に簡便に静的サイトを公開できるGitHub Pagesを紹介します。基本的にサーバーの契約等が必要なく、無料でオリジナルのサイトを公開できます。
GitHub Pagesでポートフォリオサイトを作成しよう
以下の記事を参考にして、実際にサイトを作ってみましょう。
参考記事
ポートフォリオサイト例
フリーランス活動中にやること
いよいよフリーランス活動が本格化してきました。フリーランス活動中に実施する事柄を確認しましょう。なお、各項目にはフリーランス案件保証要件
が記載されています。こちらを守っていただけない場合、もれなく案件保証は外れてしまいます。逆に、その要件を完璧にこなしていただければ、案件は獲得できるはずです。
7. エージェントに登録しよう
フリーランス案件保証要件:エージェント3つ以上に最終課題などをポートフォリオに載せた上で1回以上相談に行く
エージェントサービス
エージェントとは、仕事を発注する側と仕事を受ける側をマッチングしてくれるサービスです。
フリーランスが直接営業する代わりに、案件を紹介してくれます。
利用するデメリットとしては、紹介料を取られることが挙げられます。しかし、自分で営業しなくても案件を紹介してもらえるため、営業の時間を短縮できます。
エージェントサービスを探し、3つ会員登録しましょう
フリーランスデザイナー向けのエージェントサービスに3つ以上登録しましょう。例えば以下のエージェントがあります。
無料相談に行きましょう
ほとんどのエージェントは、無料で案件紹介の案内をしてくれます。間違いなくこれまでの制作実績を聞かれるので、TECH::EXPERTでの実績や、その他自分で学習した内容、現在のスキルなどを整理しておきましょう。また面談の際に職務経歴書の提出が求められることがあります。
実績不足で断られた場合
最初の面談前から「未経験には案件が紹介できない」と断られることがありますが、以下をポイントに開発実績があることをアピールしてください。
- ポートフォリオサイトを見てもらう
- 最終課題説明文を提示して、チーム開発の実績があることをアピールする
それでも断れてしまった場合は、当該エージェントには2回目以降の案件探しからチャレンジしましょう。
8. Wantedlyを活用して営業活動を始めよう
目標(保証要件では無いです):Wantedlyで20件以上話を聞きに行きたいボタンを押し、レスポンスのあった企業と商談を行う
エージェント等を経由せずに営業活動をするのであれば、Wantedlyが有効です。デザイナー求人がメインのプラットフォームですが、業務委託等のフリーランス案件も募集されています。検索条件において、採用形態を「副業・契約・委託」と絞ることができます。
20件以上話を聞きに行きたいボタンを押しましょう
気になる案件・企業を見つけたら、ためらわずに話を聞きに行きたいボタンをおしましょう。企業によっては何もレスがなかったり、直接雇用の話を持ち出されたりすることもありますが、まずはコンタクトを取ることが大事です。今後の予定が立て込むことも考え、フリーランス活動開始1~2週間以内には20件以上押すようにしましょう。
アポがとれたら営業に向いましょう
営業活動においては、以下の点に注意してください。
- 自分が今まで何をやってきて、何ができるのかしっかり説明すること
- ポートフォリオを見てもらうようにすること
- 費用感について不明な点があれば、一旦持ち帰ること
9. 技術ブログを執筆しよう
フリーランス案件保証要件:週に2記事以上、技術ブログを投稿する
「1. 技術ブログを開設しよう」にて作成したアカウントで、ブログを執筆していきましょう(この段階より前に執筆を始められている方は素晴らしいです)。
週に2記事以上、技術ブログを投稿しましょう
執筆時に「ネタが無い」と困る方がいますが、それは日々の学習が不足しているせいです。フリーランス活動を始めてからも学習を継続し、その結果をアウトプットするようにしましょう。以下にアウトプットの例を列挙します。
- カリキュラムをおさらいし、理解が甘い点について掘り下げて調べてみる
- Rubyの奥深くまで学んでみる
- 別言語を学び、新たな気付きや、Ruby on Railsとの違いについて分析してみる
ボリュームは多くなくても構いません。1記事あたり20行+画像2枚程度でも良いので、質の高いアウトプット(十分な調査と十分な文章の推敲)を心がけましょう。
10. Twitterで投稿しよう
目標(保証要件では無いです):300人以上をフォローし、1日3ツイート以上投稿する
Twitterで300人以上フォローしましょう
一気にフォローするとアカウントが凍結される可能性もあるので、時間をかけてフォローしましょう。まずはフォローしないと、自身のアカウントがフォローされることは無いと思ってください。フォローすべきアカウントやポイントについては、「2. Twitterアカウントの開設」で説明した通りです。
1日3ツイート以上投稿しましょう
「何を投稿したらいいかわからない」と迷うこともあるかと思いますが、フォロワーはあくまでデザイナーやIT企業界隈の方が多くなる可能性がありますので、あまり関係の無い話を投稿しすぎるのはナンセンスですね。例を以下に列挙します。
- ブログの更新情報
- 実際にやってみたい業務
- 最新のIT関連の記事を見ての感想/考察
- 当日に学習した内容
- デザインを学習する際のポイント/気づき
最近はTwitterを活用しながらデザイナー転職を目指す方も増えています。そのような方のTweetを参考にすると良いでしょう。また、前向きな内容のツイートに徹することが重要です。陰気臭い人と思われてしまっては、セルフブランディングが台無しになります。
12. イベントに参加しよう
フリーランス案件保証要件:4週間毎に8回以上イベントに参加する
実は、デザイナーや起業家向けのイベントは、毎日のように開催されています。
だいたい登壇者の方があるテーマにそってしゃべる、という形式なのですが、大抵の場合、最後に30分 ~ 1時間程度の懇親会の時間があります。
この懇親会が、人脈を増やす格好のチャンスです。イベントで知り合った人づてに仕事をもらえることもままあります。まずは、イベントを検索できるサイトに会員登録してみましょう。
以下のイベント検索サイトに登録しましょう
以下に紹介するサービスは、どれも全国で開催されるイベントを検索し、参加予約をすることができるものになります。基本登録は無料です。イベントの参加費用は無料/有料共に存在します。
- connpass
- https://connpass.com
- connpassは、エンジニアがよく利用している技術者向けのイベントが多く紹介されているサイトです。デザインのイベントも探すことができます。まずは、デザイナーやフリーランスで働いている人の知り合いを作りましょう。
- peatix
- https://peatix.com
- peatixは、connpassに比べてより幅広いジャンルのイベントが紹介されるサービスです。事前に料金を支払うかたちのイベントが多く登録されています。
- doorkeeper
- https://www.doorkeeper.jp
- doorkeeperは、よりコミュニティを強く押し出した形のサービスになっています。基本的には先に紹介した2つのサービスと同じようなタイプのイベントを見つけることができます。
- ATND
- https://atnd.org/
- ATNDには小規模のイベントが掲載されています。デザイナー関連に限らず比較的ライトなイベントが多いです。
- TECH PLAY
- https://techplay.jp/
- 上記以外にも様々なイベント紹介サイトがあります。TECH PLAYは、それらを横断的にキュレーションして掲載しているので、網羅的にイベント情報を得たい時に有効です。
それぞれのサイトで「デザイン」「起業」などと調べ、イベントに参加するようにしましょう。
会員登録ができたら、早速参加できるイベントを探して参加予約をしましょう。イベントに参加する目的は以下の2つです。
- デザイナー仲間を作る
- デザイン系のイベントや勉強会に参加しましょう
- 様々なデザイナーと関わることで、知見が大きく広がり学習のモチベーションも上がるはずです
- 仕事をもらう
- 起業に興味がある人が集まるイベントに参加しましょう
- たくさん仕事をかかえていたり、発注者の知り合いが多いデザイナーから仕事をもらえる場合もあります。
イベントで営業活動をしましょう
イベントでは積極的に交流
イベントの本番は懇親会だと思ってください。懇親会中は、とにかく多くの人に話しかけ、「仕事を探している」ということを伝えましょう。具体的には、1回のイベントで最低5枚、名刺を配ることを目標にしましょう。
交流時のコツ
いきなり仕事の話を持ちかけたら流石に警戒されてしまいます。まずは一人の人間として、関係を築くところから入りましょう。コミュニケーション時には「アクティブリスニング」「ラポール構築」などがキーワードになります。